マミーズ流!ハッピー実践ポイント

「しようね」と「しようか」

 三歳児に「トイレに行こうか?」と誘ったところ、「イヤ!」と言われてしまった。
保育士となったあなたならどう対応しますか?

普通はそれでも手を引いてでも連れていくかもしれません。トイレに間に合わなくなると困りますから。
しかし、これを子どもの視点で考えたらどうでしょうか?

「行こうか?」と聞かれているのに、「イヤ」という自分の主張が通らないのは、おかしいことなのです。
だから、ダダをこねるのです。
ですから、同じシーンでも、こう声をかけるとどうでしょうか?
「トイレに行こうね。」しかも、きっぱりと。

しつけを身につける時期、生活に関わることは、大人の誘導が絶対必要です。
そのためには「しようね」「行こうね」と、言い切らなくては、子どもには伝わりにくいのです。
反対に、遊びに関することは、子どもの意思を尊重し、好きな遊びを見つけて遊びこむ力を身につけさせるように仕向けます。 だから「○○しようか?」と問いかけるのです。

つまり、生活習慣に関する誘導は、「しようね」、
自主性を尊重する遊びに関することは、「しようか」なのです。

噛みつかない方法

「噛みつき」「ひっかき」が起こったとき、まず「○○ちゃん、かみついたらダメでしょ。」と、言いたくなりますね。 しかし、私たちは、噛みつかれた子どもに向かって、まず「痛かった。大丈夫だからね。」と、ヨシヨシをします。 これは、二つの理由があります。

1. 噛みついた子どもに客観的に起きたことを捉えさせる。 2. 噛みつかれた子どもを「噛みつく子ども」にしないためにケアする。

特に2 の体験が重要で、噛みつかれたときにしっかりと側にいて見て貰っているという安心感がないと、 今度は噛みつかれた側の子どもが自分の身を守るために「噛みつく」という行動に出てしまうのです。

噛みつかれた子どもには「痛かったねぇ。私が一緒にいるから、大丈夫だよ。」と声をかけ、 噛みついた子どもには「噛みつかなくても大丈夫だからね。」と諭し、頭ごなしに叱りません。 子どもは、その場で他に方法がないから「噛みつく」「ひっかく」という行動に出てしまうだけなのです。 「噛みついた」ことに対して、ダメでしょ! イケマセン! と注意すると、その子どもは失敗体験を積み重ねていってしまいます。

行動に出る前にガマンすることができたという、小さな「成功体験」をたくさん積むことが大切なのです。

0.2秒のコツ

子どもは、<反応の良い>保育士が大好きです。

泣くお子さんには子どもが自分のことを認めてくれると実感できるのは、 自分が困ったり、声をかけたりするとすぐに「ハイ!」と相手が返事をしてくれることです。 素早い返事によって、子どもは安心するし、子どもと保育士の信頼関係が深まるのです。 忙しくて、すぐに思い通りに動けなくても、まずは<0.2 秒>で反応してあげます。

また、私たちのお世話の大原則には「どんなに小さくても、必ず声をかけてから手を差し出す」とあります。 この時は<0.2 秒>待ってあげることを意識してみます。 トイレに誘う時、食事に誘導する時、子どもの目の前に手を差し出し、子どもが握ってくるまで、たった<0.2 秒>。

この<0.2 秒>待てること、待ってあげられることが、「子どもの意思を尊重する」ということになるのです。

泣くお子さんには

「お母さんと離れて、淋しい。」「転んで痛い。」「ケンカして、悔しい。」子どもが泣くにも、様々に理由がありますが、 共通して言えるのは、側にその気持ちを受容し、共感し、傾聴してくれる大人の存在が大切だということです。

泣いている時こそ「子どもを思いっきり可愛がる」という原則に立ち返り、私たちは行動します。

受容とは……相手の気持ちや言葉をそのまま受け入れること。(オウム返しに聞く態度)
共感とは……相手の気持ちを「自分」にも投影し、感じたことを伝えること。(感情を伝える態度)
傾聴とは……うなづきながら、もっと聞きたい、という素振りを見せること。(真摯に聞いていることを伝える態度)

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